「大嫌韓時代」、「日の丸街宣乙女」、「朝鮮カルタ」― 出版不況と呼ばれる中、ヒットを連発する青林堂(せいりんどう)。なぜ青林堂はヒットを連発できるのか? 政治活動家の桜井誠さんのお話しです。
桜井:青林堂(せいりんどう)は勢いがあるんですよ。それも路線変更してから押せ押せになっているんですよ。「ガロ」の時代は左派系出版社で、左側の本を出していて、やっぱり受け入れられなかったようなんですね。小林よしのりが20年くらい前に、雅子妃殿下のご成婚パレードについて、雅子妃殿下が爆弾を投げつけるという不敬漫画を書いたんですね。それをゴーマニズム宣言を出していたところが掲載してくれなかったんですよ。それをガロに持って行って、「じゃーウチが出しましょう」ということで掲載して― そしたらガロが始まって以来の売れ行きで、売り切れたというんですよね。このように売れる時もあったけど、全体としてみれば左派系出版社は世に受け入れられなかったわけですよ。

ところが色々な切っ掛けがあって右に舵をとったんですね。「儲かる方に舵を取る」。これは出版社であれ、企業であれ同じだと思うんですよ。舵を右に切ったことによって(ヒットを)連発しているわけですよね。「大嫌韓時代」、「日の丸街宣乙女」もそう。「朝鮮カルタ」もそう。総合一位を幾つも出している。これは考えるべき時に来ているんじゃないかと思うんですよ。

売れないものを作って、「我々はこういう素晴らしい本を出しました」。それは自己満足と言うんですよ。出版不況と言われているけど、見たいもの、聞きたいものを出してくれないから売れないんですよ。「買ってもらえる商品を売る」というのは基本ですよね。これは本屋に限らず、全てのビジネスで同じ事が言えるはずなんですよね。
今まで親韓本ばっかり売っていたから、その反動が来ているわけですよ。顧客を求めるサービスを提供するのが当たり前なんですよ。

今まで出版業界は「色々な本を出す」と言いながら、実際は左に偏り過ぎていたんですよ。だから買ってくれない。で、結局出版社がバタバタ潰れていく。「じゃー皆が見たがるもの、聞きたがるものを売れば良いじゃない」という話しじゃないですか。「朝鮮カルタ」を差別だとか言う馬鹿がいたけれども― 実際に朝鮮半島で使われていることわざをそのまま書いて― ハングルでルビを振っているわけでしょう。もの凄く単純なんですよね。単純なモノがバカ売れして発売前なのに総合一位を獲っちゃった。経営的に苦しい出版業界の皆さんは是非参考にしていただきたいと思います。

引用:【桜井誠】李信恵さんが抗議したらアマゾン1位へ!【朝鮮カルタ】 [2015/9/5]
同じことは放送業界や新聞業界にも言えると思います。テレビ離れ、活字離れが進んだ原因は、そもそも「読者や視聴者が求めるコンテンツを提供していない」からだと思います。読者や視聴者が求めるものをメディアが提供しない。だからネットに取られちゃう。テレビ離れ、活字離れが進んじゃうわけですよ。