十万単位の難民が欧州に押し寄せ大変な問題になっています。人道的な視点から一部の識者やマスゴミは「日本でも難民を受け入れるべきだ」と言いだしています。こうしたマスゴミの論調に対して、独立総合研究所の青山繁治さんが苦言を呈しています。
青山:報道をご覧になっていると、「ドイツのメルケル首相が『難民大歓迎』と言って、大変良いことをやっている。イギリスのように厳しい規制をとっているところは良くない」というイメージをお持ちだと思いますが― ズバリ申しますと、メルケル首相は間違ったと思います。

どうして「歓迎」と言っているかというと、2つ理由があって― 一つは、ドイツは敗戦後の70年間「ナチが悪かった。ドイツ自体は悪くなかった」という主張をしてきました。したがって「ナチと違ってドイツは偏見を一切持たない、どんな民族も受け入れる」ということを強調しなきゃいけない。もう一つは、労働力が60万人くらい足りない。難民と言われる人々の中にも高学歴の方がいらっしゃいますから、そういう方を中心に労働力に使いたいという本音があるわけです。

「嫌だ、嫌だ」と言いながら、最終的に80万人の難民を受け入れるなら良いんです。しかし「大歓迎」と言ってしまうと間違ったメッセージとなってしまって― 難民がどんどん増えて押し寄せてくるという状況が既に起きつつあるわけです。シリアは人口が2300万人位いるわけです。そのうちの半分近く、1100万人位が実質的な難民になっていると国連は見ています。エジプトの人口は8600万、リビアには650万前後の人口がいます。シリアとかエジプトとかリビアの人口を合わせると、日本位になっちゃうんですよ。1億1000万から1億2000万もの人がいて― 半分だと6000万人、三分の一位に留まっても4000万人位がヨーロッパに押し寄せてくるわけですよね。ドイツは足りない労働力は60万人だけで、その後に1000万単位で人が押し寄せてくると仕事の奪い合いになってしまう。景気の良いドイツですらそうですから、他の景気が悪いEU諸国というのは大変な問題が起き始めているわけですよね。必ずパンクしちゃうわけです。

パンクするとどこに矛先が向かうか? 同じイスラム教徒、同じアラブ系の民族であるサウジアラビアやカタールのような豊かなアラブ諸国が受け入れてくれという話しになっているわけですね。サウジアラビアは流木を厳しく審査する、拒む国ですから多分ほとんど受け入れないです。1000万、2000万単位で余ってしまった難民がどこに向かうか? 遠いけれどもアメリカ、日本しか無くなってくるわけです。メルケルさんが間違ったメッセージを出してしまった為に、日本にも矛先が向かうと思われるんですね。

アメリカは移民の国ですけれども、とっくにガードを固めていて、ほとんど受け入れをしない見通しです。10万とか20万とかは、とてもじゃないけど受け入れない。じゃー日本はどうするか? 日本の報道は情緒、感情に流されやすいから「日本だけ悪いことをしている」と。去年は日本にも5000人位の難民申請がありましたが、認めたのは11人にすぎない。自称リベラルの方々を中心に早くも「日本も難民受け入れろ」という話しになっている。これは差別に繋がるんですね。

仕事が有れば良い、生活が出来れば良い。それは違いますよね。自分の希望を踏まえた仕事もしたいし、家族が地域から愛されるように暮らしたいというのが難民の願いなんですよ。「とにかく仕事を渡せばいいんだろう」という誤解が生まれやすいんですけど違います。日本にはイスラムコミュニティも無いし、英語も通じない。じゃー難しい日本語をどうやって急に覚えるんですか? 日本社会は受け入れようがないんですよ。


日本は難民条約に1980年代の最初の頃から批准して、難民条約に従って今まで審査をしてきた。人間らしい生活を求める人がほとんどですけど、テロリストが紛れ込んでいたり、移民なのに難民のふりをしている方もいますから。ヨーロッパのムードに流されないで、特に日本のメディアに気を付けて、私達主権者、国民としては「日本らしさ」をちゃんと堅持することが必要になると思います。

引用:ニュース新発見 インサイト[2015/9/9]
感情や情緒に流されるのではなく、日本の将来を見据え冷静に考えたいものですね。