今から約70年前、日本とアメリカはガチンコの戦争を行いました。日本は戦争に負け、日本人は戦後70年間「日本は侵略した悪い国だ」と教えられてきたわけですが、当時日本軍と戦った米兵は、あの戦争をどのように評価されているのでしょうか? 独立総合研究所の青山繁治さんのお話しです。
青山:真珠湾に行くと、実際に日本軍に攻撃されたアメリカの元兵士がぎりぎり生き残っているんですね。たとえば、まもなく94歳になる方で、当時20代の兵士だったわけですけれども― 格納庫で朝の勤務をしていたら日本軍が空から襲いかかってきたと。自分がいた格納庫は全部破壊され、燃やされ、戦友たちも次々と戦死したけど、ご自分は奇跡のように生き残った人なんですね。この方とお話ししますと、はっきり仰ったのは「日本軍は実にフェアだった」と。

櫻井:フェアだった?

青山:はい。「素晴らしく訓練されていて、民間人や民間施設は一切攻撃せずに、我々とフェアに戦った素晴らしい人々だった」と断言されるんですよね。

僕はもう30年以上前から真珠湾に通い詰めていて― 真珠湾にはアメリカ軍の拠点があるんです。アメリカ太平洋艦隊とアメリカ太平洋軍全体の― 陸軍も空軍も海兵隊も合わせた太平洋司令部というのがありまして、そこに議論に行くんです。司令部の反対側に真珠湾の記念館があって、観光客がよく行かれるわけですね。ちょっとした船に乗って、沈められたアリゾナの上に行って、そこから油がいまだに出てくるのを見て、「日本は酷いことをしたんだ」というような刷りこみを受けて帰ってこられる方が多いのですが― そういう部分はその場所だけであって、記念館自体は日本軍を絶賛しているんですよ。僕が言っていることが本当かどうか是非行って見てほしいんですけど―

「日本軍の方がアメリカ軍より先進的で優れたいた。その為にアメリカはやられてしまった。その反省して翌年のミッドウェー海戦でやり返して祖国を守った」という展示になっていて― たとえば、日本で忘れられている空母赤城が推定三千万から四千万掛けて再現されていて、船をきちんと再現するだけじゃなくて、ゼロ戦のパイロット、車輪のところにかがんでいるエンジニア、そういう下積みの人まで、ほぼ全員と言っていいくらい丁寧に、凛々しくフィギュアとして再現されていて― 隣に沈められたアリゾナの模型が置いてあるんですが、これは簡単な作りになっていて、しかも館長さんらしき人と、水兵さん一人だけしか再現されていなくて、後は省略されているんですよ。その理由が書いてあって、「アリゾナは考え方が遅れていた船だったから負けてしまったんだ」と。

戦争になった理由も丁寧に解説されているんですが― 日本が軍国主義とか侵略でやって来たということは書いて無くて、「資源の無かった日本がアメリカ等によって輸入路を絶たれたから止むを得ず戦争になった」と書いてあるんですね。記念館の前に簡単に凄く簡単にまとめた一枚のパネルが建っていて、そこになんて書いてあるかと言うと、「第二次大戦前はアジアでの新秩序を求めて、アメリカと日本が対等に出てきた」と。アメリカは民主主義で日本は軍国主義だったと書いてあるんじゃなくて、「新しいリーダーシップを両方ともフェアな国益として求めたんだ」ということが明記されていて、「アメリカも日本も戦争を避けようとした」とはっきり書いてあるわけです。

どうしてこんなふうに展示してあるのか生き残りの方に聞きましたら、「日本はフェアで素晴らしかったから当たり前の展示だ」と仰るので、「ご存知ですか、敗戦後の日本では70年間『日本軍は悪者だった』という教育がなされて、メディアでも言われて、僕もそういう教育を受けたし、僕のかかわっているメディアも多数の人がそういう表現をなさるんですよ」と言ったら、本当にびっくりされまして、「そんなことがあるのかい。どうしてそんな間違ったことを考えているんだい」ということを仰いまして、僕は「アメリカ本土では『リメンバーパールハーバー』と言って、真珠湾攻撃は卑怯だったから広島も長崎も良いんだという教育しているじゃないですか」と言ったら、「それは確かにあるんだ。しかし実際に日本軍と向き合った私達は日本の、或いはアメリカの真実を知っているんだ。あれはフェアな戦いだった」ということを仰るわけです。

真珠湾から僅か20分のワイキキの浜辺には、日本人の観光客がもの沢山いらっしゃる。ところが真珠湾にはほとんどおいでにならないんですよ。観光のついでで良いですから、ワイキキの浜辺で何日間過ごすうちのたった数時間で良いですから真珠湾に行って、記念館を歩いて― 戦艦ミズーリという船が止まっていて、そこに特攻隊の突入した跡が今も残っていて― その特攻隊員のちぎれた上半身を、わざわざミズーリの館内で赤と白の布を探して旭日旗に縫い上げて、まだ10代の戦闘機乗りの体を包んでアメリカ海軍の正式な海軍葬を戦中に行った場所もありますから、今まで私達が教わってきたこと、メディアに刷り込まれたことが本当なのかということを僕の話しを参考に是非現地に行ってみてください。

引用:ニュース新発見 インサイト[2015/7/29]
日本の学校は近現代史を中心に教えるべきだと思います。