外相会談後に態度を一変させ、世界遺産の登録に協力する姿勢を示した韓国。翌日の朝刊では各紙トップニュースとしてこのニュースを取り上げました。「協力」という中立な言葉を使う各紙に対し、朝日新聞だけが「容認」という言葉を使っています。その背後に見えてくるものは? 西村幸祐さんが解説しています。
西村:今から10年前、日韓国交正常化40年には、日本の外務省が日韓友好年として祝って、様々な文化交流が行われ、一種の情報工作として韓流ブームが日本に蔓延するような環境が整えられてきたわけです。しかし、10年後の今はどうなっているのかという現実を見てほしいわけです。東京オリンピック招致に反対し、世界遺産登録にも反対している。そういう中で外務大臣が会談をした。翌日の紙面はこのように―朝日新聞の姿勢は今後も変わることは無いでしょう。
これは産経ですが「韓国世界遺産に協力」。このような紙面になりました。読売新聞を見てください。
「日韓世界遺産登録へ協力、慰安婦は対話継続」。こういう形で「協力」という中立的な言葉を使って報道しています。韓国が折れて日本にすがってきたということなんですね。毎日新聞見てください。
「世界遺産登録相互協力」。各紙は全てこういう形で、中立的な視点でヘッドラインを作っているんです。では、慰安婦の捏造報道に対して、自らの記事を訂正して削除した朝日新聞はこれをどう報道したか。見てください。
「韓国、日本の世界遺産容認」「徴用工記載で調整」。朝日新聞だけが群を抜いて異常だという事が分かりますね。「容認」という言葉は「良いとして認めて許すこと」。どの辞書にもそういう事が書いてあります。この後に及んでもまだ韓国の立場でしか報道ができない。少なくとも日本の立場ではないということをはっきり表しているわけです。朝日新聞こそが日韓関係をめちゃくちゃにした元凶、慰安婦捏造記事で引き裂いたわけですね。
私は、引き裂かれない方が良いとは言っていなくて、それは今年の4月に出した「21世紀の脱亜論」に書いてあります。現在の日本が取るべき外交姿勢は、韓国、北朝鮮、そして支那(中国)となるべく距離を取る。そして、台湾を中心とした開かれたアジアと連携して行くこと。これが本当の日本の外交姿勢であって、本来の日本が持っている姿に沿うことであると。それは130年前に福沢諭吉が時事新報の社説で書いた事を今になってあらためて証明する事だと申し上げたわけです。それと反対な事をやってきたのが朝日新聞だったわけですね。冷戦時代は北朝鮮を褒め称え、朴正煕大統領を独裁政権として非難し続けた。それが朝日新聞であるわけです。日韓国交正常化50年の真実とは一体何か、それに果たした朝日新聞の害毒というものをあたらめて考えていただきたいと思います。引用:【ニュースの読み方】日韓国交50年とは何か?容認できない朝日新聞[2015/6/24]